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中学受験 国語
文章問題解法マニュアル(まとめ)
中学受験国語くらふと芦屋 代表:大鹿耕平 (オオシカコウヘイ)
中学受験対策
はじめに
「国語はセンスである」とよく言われます。しかし、正しい思考過程に沿った訓練で、国語力は必ず身につけられます。
国語力とは何か
当たり前のことを当たり前にやる能力です。問題文を書かれている通りに読み、設問に素直に答える力を指します。
この能力は後天的に訓練で習得可能です。正しい手順を繰り返し実践することが重要です。
重要な原則
「問題文の内容」と「設問の要求」を混同してはいけません。2人の意図を読み取る必要があります。
問題文を書いた人の意図
設問を作った人の意図
線を引くということ
線引きは問題を解きやすくするためのものです。答えが書いてある場所、または手がかりとなる場所に引きます。
01
答えの場所を予測
重要である確率が高い場所を自分で探す力を身につけます。
02
実際に線を引く
考えながら読み、線引きを実践します。
03
設問をスムーズに解く
線を引いた場所を優先的に探せば、各設問が解けます。
04
最終的には線なしで
実力がつくと線を引かなくても答えの場所を探せるようになります。
説明的文章で線を引くべき場所
抽象的な部分
段落の要約部分
共通点
具体例同士の共通点
社会批判
現代の日本社会への批判
筆者の意見
筆者の感想や主張
説明的文章の読み方
説明文
筆者の意見を交えず、歴史、文化、自然、科学について説明している文章です。
具体例ごとに「かぎ括弧」をつける
複数の具体例の共通点を考える
段落の要約部分に線を引く
主題・テーマを意識して読む
論説文
説明文に筆者の意見が加わった文章です。現代の日本社会への批判が中心です。
筆者の意見(抽象的な部分)をとらえる
現代・日本社会への批判に線を引く
具体例の共通点から意見を導く
対比構造で文章をとらえる
1
「しかし」の後ろに注目
逆三角形マークをつけておきます。重要な内容が続くサインです。
2
「つまり」の後ろが重要
マルで囲みます。段落の要約になっています。
3
「第1に」「次に」をマーク
複数の話題があるサインです。答えになる可能性が高いです。
4
「も」「また」に注目
マルで囲みます。その周辺が答えになることが多いです。
記述題の書き方
キーワードをつなぐ
主題・テーマに関わる二字熟語を多く使います。ひらがなは助詞以外できる限り使いません。
前半と後半に分ける
答案を前半・後半に分け、順接か逆接でつなぎます。分かれる部分に必ず読点を打ちます。
設問の指示に従う
「なぜですか」→「~から」、「どういうことですか」→「~こと」など、文末を正確に。
5W1Hを意識する
答案を書く際は、新聞記事のノウハウを活用します。
誰が(Who)
いつ(When)
どこで(Where)
何を(What)
なぜ(Why)
どんな(How)
文学的文章の読み方
小説や物語などのフィクション作品です。人物像の分析が最重要課題となります。
人物像の分析が鍵
主人公と対人物の人物像を徹底的に分析します。
時代背景を確認する
名前・年齢・性別を把握
家族構成や暮らし向きをとらえる
性格や考え方を分析する
心情の変化を追う
どんな気持ちが何をきっかけにどう変わったのかを読み取ります。
A(変化前)→C(きっかけ)→B(変化後)
気持ちの「上がる」「下がる」パターン
人物同士の関係の変化
主題・テーマは大きく変化する所
A→C→Bパターン
心情の変化をしっかり書き分けます。
前半・後半対比
相反する2つの気持ちを書きます。
予想が裏切られた
主観と客観のズレを示します。
因果関係パターン
原因→結果の順に書きます。
選択問題・抜き出し問題のコツ
消去法を使う
形式的・内容的に言い過ぎている選択肢を消去します。
線引きを活用
予め線を引いた場所から、効率的に答えを探します。
設問の指示を確認
「~の人」「~のもの」など、設問のヒントに注目します。
選択問題のポイント
「必ず」「常に」「絶対」「だけ」など、言い過ぎ表現に注意。
段落を要約してから選択肢を見ます。
抜き出し問題のコツ
設問の形式に合わせて、文章中の該当表現を探します。
5文字ずつ横線で区切ると数え直しが楽になります。
詩・短歌・俳句について
文字数が少なく比喩表現が多いため、苦手とする人が多い分野です。
詩は小説の一種
文学的文章として扱います。文字数が少ないだけと考えます。
対比表現に注目
限られたスペースで表現するため、対比が多用されます。
五感を意識する
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のどれを表現しているか考えます。
季語を覚える
短歌・俳句では季節の判断が重要になります。
語彙力と音読の重要性
語彙力が読解力を支える
国語力とは語彙力です。特に二字熟語が重要となります。
市販教材を活用し、意識的に語彙を強化してください。
問題文はことばの連なりです。語彙力が弱いと、文章を十分に理解できません。
音読で正確な読みを
文章を正確に読めていない生徒が多いです。音読で確認します。
未知のことばをその都度覚える効率的な勉強法です。
音読により、自分の読み方の癖に気づけます。
著者
: 中学受験国語くらふと芦屋 代表:大鹿 耕平(オオシカコウヘイ)
甲陽学院中学・高等学校卒業 | 大阪大学法学部卒業 | 神戸大学法科大学院卒業 | 元希学園講師 | 現総合進学セミナー講師
ご注意
: 当マニュアルの内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
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